2007年12月30日
■ My Favorite Songs Vol.2
実のところを言うと、おいらは中島美嘉って人そのものにはあまり興味がない。当初はともかく、それ以降の出演番組、あるいはNANAあたりの映画を見ても、彼女の態度やメークなどのターゲットが男性ではなく、むしろ女性に向けられているような気がしている。
しかし、この「雪の華」という曲はどこまでも白く冴えて美しい。魂が引き込まれる心地がする。
特に、今日のように、身体の芯まで冷えてしまうような寒い日には・・・。
このような優れた曲がスタンダードにならず、リリースされたシーズンだけで使い捨てられ、忘れられていくのは、本当に惜しいと思う。
美しい音楽というのは、優れた楽曲というのは、本当に素晴らしく、その曲の思い出によって人生を豊かにしてくれる。レコード大賞という番組など横目で見ながら、そんなことを思った年の瀬であった。
皆さんも、よいお年をお迎えください。
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2007年12月25日
■ クリスマス・エクスプレス物語(後編)
90~92年の3年間、イマイチの作品が続いたせいかどうかは知らないが、その後「クリスマス・エクスプレス」のCMはしばらく作られなかった。
そして2000年、それまでの集大成のような形の作品が作られた。
今回のヒロインは、星野真里である。率直に言わせてもらって、「何とも冴えないなあ」という感じの人である。演技は決して悪くないのだが、なんというか、どうにもこうにも「華」がないのである。
18歳くらいの時の沢尻エリカや新垣結衣、もしくは成海璃子あたりだったらなあ、などと無い物ねだりをしても仕方がないが、つくづく惜しまれる。
CMの作風も今回はガラッと変わって、セリフ多数の普通のドラマ仕立てのようになっている。星野のセリフ回しはまあまあなのだが、電話の相手の彼氏のセリフや演出が全然イケていない。おいらなら、このシーンにおいてはセリフなど喋らせず、受話器を置く俳優の背中だけで落胆を表現させたいところだが、これまた無い物ねだりをしても仕方がない。
唯一の救いは、88年・89年のヒロインだった深津絵里と牧瀬里穂の特別出演であった。当時のシーンが短くフラッシュバックされるのだが、11、2年の時の流れというものは、とても大きく、今の彼女らとは、隔世の感がある。それが非常に興味深かった。
作品自体にはいろいろ不満があるが、この二人の出演によって、「クリスマス・エクスプレス」シリーズは、めでたく大団円を迎えることができたように思う。
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2007年12月24日
■ クリスマス・エクスプレス物語(前編)
「クリスマス・エクスプレス」というと89年の牧瀬里穂のCMが有名だが、実質的に始まったのは88年であり、その最初のヒロインは深津絵里であった。
今のナチュラルメイクの彼女を見なれていると驚くだろうが、当時15歳の深津絵里はやたらと濃い不自然なメイクをさせられており、魅力があるとはとても言えない。この頃の彼女が、後に何作ものドラマで主演することになるとは、多くの人が予想しなかったと思う。
89年の牧瀬里穂の作品については、特に追記することもない。ただ、この名作CMがなければ、クリスマス・エクスプレスのCMはこの年で終わっていたのは間違いない。
90年のヒロインは高橋リナであったが、このCMは見てわかる通り酷い出来であった。満面に笑みを浮かべながら街なかを彼の待つ場所へと走るラストシーンなどは、不自然を通り越して不気味ですらあった。
おいらは、このCMの製作者は、女性心理というものを根本的に分かっていないと思う。89年の牧瀬版において、待ち合わせ場所に向かうヒロインの表情は期待や喜びと共に、大きな不安に満ちていた。待ち合わせの約束をしたとしても本当に彼に会えるかどうかは、その場所に実際に行ってみなければ分からない。幾ばくかの不安が心をかき乱して止まないのが当然なのである。そんな女の子が、彼氏のすがたを目の前にした瞬間、不安が消え100パーセントの笑みがこぼれる、表情がみるみる明るく変わっていく、それが自然な心の動きだとおいらには思える。
だから90年版の、何の不安感もなく、満面の笑みを最初から浮かべながら待ち合わせ場所に駆けていくシーンには、強い違和感を禁じ得ないのである。
91年版のヒロインは溝渕美保とかいう人らしい。確かに綺麗な人ではあるが、おいらはこの年のクリスマス・エクスプレスのCMは見ていない。もし仮に見ていたとしても記憶に残っていない。それほど特徴のない、何の魅力もないヒロインであった。彼女について、おいらが語りたいことは何もない。
CMについてだけ一言述べれば、「1991年の東京は、まだ改札口にキップ切りが立っていたんだな、相変わらず」ということぐらいだろう。このヒロインがその後、ほとんど活躍する場が与えられなかったことには、何の不思議もないように思う。
92年版のヒロインは吉本多香美であった。この「クリスマス・エクスプレス」シリーズ、実はこの時点まで出演者によるセリフは一切無い。無かったのだが、この年に初めて「チーズ!」というセリフが入った。それに意味があったとはおいらは思えない。CMの出来もさほど良いとは言えない。いくら流れる曲が抜群に良くても、ストーリーとヒロインに魅力がなければ、よい出来にはならないのだなと、痛感させられる作品であった。
posted by かっぱ2号 : 12月24日 21:06 | コメント (2) | トラックバック (0)
2007年12月22日
■ 冬至。
今日12月22日は冬至である。
この日、多くの地域ではユズ湯に入る習慣があるようである。
中には誤解している人がいるかも知れないが、冬至というのは昼間の時間が最も短い日ではあっても、日没時刻が最も早い日ではない。
国立天文台のサイトの左上のフレーム部分を参照すると、冬至である今日22日、東京の日の入りの時刻は16:32である。一方、暦を少し過去に遡っていくと、11月29日から12月13日までの期間、日の入りの時刻は16:28と4分ばかり早かったのである。
なぜこうなるかというと、冬至になると日の出の時刻がずっと遅くなるから、上記の期間よりも日中の時間が短くなるわけである。
かといって、冬至が、日の出時刻の最も遅い日となるわけでもない。冬至である今日、日の出の時刻は6:47であるが、1月2日から1月14日までの期間、日の出の時刻は6:51と4分ばかり遅いのである。元日の朝、初日の出を見ようとしても、かなり遅い時間にならないと見られないのは、このためである。
つまり、冬至というのは、日の出の時刻が最も遅い日ではなく、日の入りの時刻が最も早い日でもない。
日の出時刻がそこそこ遅く、日の入り時刻もそこそこ早く、トータルした場合に日中の時間が最も短くなるという、やや中途半端な日なのである。
posted by かっぱ2号 : 12月22日 07:58 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年12月20日
■ 「偽」。
先日、ユーキャンとかいう企業が今年の「新語・流行語大賞」というのを発表した。その大賞は「ハニカミ王子」と「どげんかせんといかん」だそうである。
おいらは、この結果を見て、そのあまりの酷さに失笑したものである。
少なくとも、おいらの周辺でこの二つの言葉を耳にしたことはない。双方とも、「流行語」と言えたものではなかったと、確実に言える。
そして後者の「どげんか・・・」は、流行語ではないとともに、新語ですらない。これは単なる方言に過ぎないからである。
おいらは、このような選出方法、選出結果を見るにつけ、日本的アンフェアさというものを痛感せずにはいられない。
この賞は、本当に、真に、その言葉が流行したか否かはどうでもいいようだ。そういう観点からのフェアネスは、微塵もない。
要は、ちゃんと授賞式に来て、機嫌良く賞を受け取って話題になってくれれば良い、ただそれだけのインチキ極まる賞であった。
主催しているらしき「ユーキャン」という企業は、もともとは「日本通信教育連盟」という名前の会社だったらしい。通信教育によって人々の能力を向上させようという趣旨の企業だと思うが、その企業の底の浅さが見てとれるようで、滑稽であったとともに非常に不快であった。
その後しばらくして「今年の漢字」というのが清水寺にて発表された。
選ばれたのは「偽」という一字であった。これは、ワケの分からぬ審査員たちの薄汚い手で選ばれたものではなく、一般投票によるものだったそうである。
おいらは、この結果は素直に評価したい。実際においらが感じた一字も「偽」だったからである。おそらく、「今年を一字で言うと?」と問われて「責任」などと答えた某前首相のような方を除いて、多くの人が納得したのではないかと思う。
今年の日本は「偽」に満ちていた。船場吉兆、ミートホープ、赤福餅、年金、選挙公約と右を見ても左を見ても偽だらけであった。そして流行語大賞ですら、「偽」でしかなかった。
おいらは別に左翼でも反政府の立場でもないが、このような醜悪な国家が、いろいろな面で閉塞状況に陥るのは当然のことのように思われる。
posted by かっぱ2号 : 12月20日 20:35 | コメント (2) | トラックバック (0)
2007年12月 1日
■ 「朝青龍問題」に、思うこと。
朝青龍が会見「皆様におわび」「責任の重さわかった」
11月30日21時38分配信 読売新聞
精神疾患の療養で母国モンゴルに滞在していた大相撲の横綱朝青龍(27)(高砂部屋)が30日、約3か月ぶりに日本に戻った。成田空港から東京・両国国技館に直行した朝青龍は、国技館内で主治医の高木洲一郎氏の診察を受けた後、師匠の高砂親方(元大関朝潮)と共に記者会見に臨み「相撲ファンに一番、ご迷惑をおかけしました。出来の悪い息子が師匠にも迷惑をかけた。皆様におわび致します」と謝罪した上で、「相撲が大好き。横綱の責任の重さも分かった。自分を磨いていきたい」と、殊勝な態度で再出発を誓った。
今年7月、巡業を休んで無断帰国してサッカーに興じたことなどの責任を問われた朝青龍は、日本相撲協会から2場所出場停止と謹慎とされ、先の九州場所後に処分が解けたばかり。無断帰国を認めた横綱は、「サッカーは子供にTシャツを配る約束だったが、(主催者に)強く頼まれてゲームに出てしまった。受けた自分が悪い」と反省した。
最終更新:11月30日21時38分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071130-00000011-yom-spo
おいらはあまり相撲に興味がなく、めったに観ることもない。
しかし、朝青龍という力士がいて、彼がいろいろな問題を起こしていることは、たびたび報じられていたからさすがに知っていた。
そんな彼が、いわゆる仮病を使って巡業をさぼったあげく、故郷でサッカーに興じているさまがテレビで放映され、世論は沸騰した。
相撲協会のお偉いさんが何度か記者会見を開き、元朝潮の親方も釈明に追われ、横綱審議委員会の面々も怒り心頭に発していた様子に見えた。
そして、突如として、「二場所出場停止」という厳しい処分が朝青龍に対し、下された。
おいらがこの一連の騒動を眺めて感じたことは、「これまで散々ガマンしたのに、その結果がこれか!」という人々の激しい怒りと、朝青龍はやはり、ガイジンなのだなあということである。
彼のここまでの乱行は、なかなかなものである。親方を殴る、気に食わぬ力士の車のバックミラーを破壊する、相撲部屋の入り口扉を叩き壊すといった具合である。
しかし、親方および相撲協会は、朝青龍のそういった振る舞いに対し、不自然なほど寛容であった。おいらの知る限り、大した処分は受けていない。当時は唯一の横綱だったこともあり、腫れ物にさわるような扱いであった。また、「横綱になったんだ、いちいち言わなくても分かってくれるだろう」という期待があったことも、否定できない。
しかし、そういう思いは、日本人同士だけに通じるものである。朝青龍は、言うまでもなく長きにわたって遊牧民をしていたモンゴル人である。住んでいるテントの隣で、昨日まで飼っていた羊が首を切断されるのを日常的に見、もしくは自ら屠殺し、その日の食卓に供してきた国の人である。日本人にそっくりな黄色い扁平な顔付きをしていても、日本人的メンタリティなど全然ない。以心伝心などという超能力は持っていないのである。
彼はまわりの人々の思いを忖度するどころか、いくら無茶をしても処分されないことに安心し、むしろ増長した。その挙げ句が、この騒ぎである。
おいらがつくづく感じるのは、彼は異国の人なのだから、日本人流の扱いや考え方はむしろ甘さと取られ、見くびられるだけだということである。
具体的に言えば、まず最初に親方を殴った時点で、厳しい処分をきちんと科すべきであった。「悪いことをすれば、横綱だろうがなんだろうが、否応なく罰せられる」ということを、叩き込んでおくべきだったのである。
そういった適切な処分をせず日本の人々は「ガマンした」。
何も言わずとも自ら改心することを期待したのだろうが、そんなことは願うほうが無理である。彼には日本人的メンタリティなど微塵もない。彼らに比べれば、西欧の連中のほうがよほど日本人に近い。彼らは狩猟民族ではあったが、半分は農民メンタリティを持っているからである。
そういった全然違う考え方の人間を相手に、勝手にガマンして怒りの内圧を高め、ある日突然爆発すれば、むしろ朝青龍のほうが驚くであろう。彼にしてみれば「今までは何をしても快く許してくれたではないか。なぜいきなり怒り狂うんだ。ワケが分からない」というわけである。
高見山や武蔵丸、あるいは小錦は、いわば「良いガイジン」であった。彼らは日本人的メンタリティを十分に理解し、適切に振る舞い、人々に愛された。
だが、世界は広く、日本人気質に親和性のある人々が住む国ばかりではない。特にモンゴルなどという国は、良くも悪くも日本とは対極にある国である。しかし、それを知る人々は少ない。なまじ顔付きが日本人と全く同じだから厄介なのである。
相撲協会や相撲部屋の指導者は、そういったさまざまな国の事情や気質を十分に理解した上で、外国人力士を扱うべきだと、おいらは思う。
posted by かっぱ2号 : 12月 1日 00:47 | コメント (5) | トラックバック (0)
2007年11月30日
■ ケータイ小説。
ああ、イヤだ、「ケータイ」という言葉(笑)。
しかし、「ケータイ小説」という固有名詞だから、仕方がない。
このほど、ケータイ小説の単行本なるもの、書店でパラパラ読んでみました。
外見は、ごく普通のハードカバーの単行本。
しかし、開いてみてビックリ。
横書きだったのです。
そして、横書きだから、ページは左から右へ辿っていく。
物理や数学の教科書みたいでした。
違和感あったなあ。
でも、少なくともPC上で読むよりは、サラサラと読めました。
今の子供たちの息吹が感じられる会話に満ち、それゆえ、おそらく彼ら彼女らには親近感があるのだろうけど、文章自体はつまらない。ストーリーは下らない。
ほんの数ページ読むのも苦痛でした。
あんなのを、あんなヒドいモノを、1200万人もの女の子が(誰が調べたのか知らないが)むさぼるように読んでいる。戦後まもなくの貧しい頃、合成甘味料満載の粗悪な菓子を、飢えた子供たちが争って食べたように。
この国が物質的には豊かになったのは間違いないが、精神的にはここまで貧しくなっていたのかと、おいらにとっては衝撃であった。
posted by かっぱ2号 : 11月30日 23:12 | コメント (3) | トラックバック (0)
2007年11月29日
■ 希空。
辻ちゃん女児出産「希空(のあ)」と命名
11月27日9時44分配信 日刊スポーツ6月に俳優杉浦太陽(26)とできちゃった婚した元モーニング娘。の辻希美(20)が26日午前0時45分、第1子の女児を出産した。所属事務所によると、体重は2730グラムで名前は「希空(のあ)」と命名した。母子ともに健康だという。2人はこの日、連名でコメントを発表し「新しい命を授かった今、言葉にし尽くせない感動と人の親になった責任を深く受け止めております。とはいえ、まだまだ若輩者の私たちではございますので、皆さま、今後ともよろしくお願い申し上げます」と報告した。
最終更新:11月27日9時44分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071127-00000049-nks-ent
「希空」と書いて、「のあ」かあ。
無茶苦茶な当て字だけど、無理に解釈すると、「のぞみ」の「の」と、「あく」の「あ」なんだな、きっと。
それで「のあ」。
この夫婦には何の興味もないけれど、ただ子供が気の毒に思う。
でも案外、この親にしてこの子ありという感じで、大喜びするのかも知れない。
しかし、最近良くみかける、変な名前は一体なんなんだろう?
珍名の走りは的場浩司の「ティアラ」とかアン・ルイスの「美勇士」あたりか。当時はびっくりしたものだが、最近は話題にもならない。独自性・個性を求めての結果だと思うけど、こんな珍名がはびこる国は、世界中探してもなさそうだ。
西欧諸国は相も変わらず「ジョン」「ジョージ」「マイケル」「デイビッド」なんかの花盛り。出典はほとんどが聖書。同じ名前が何十万、何百万人いようが気にしない。個性や独自性など、全然気にもかけていない様子である。
これってなかなか面白い差異だと思うのだが、名前の付け方の分野において、比較文化論でも著してくれる暇人はいないだろうかと、おいらはひそかに期待している。
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2007年11月10日
■ 恋空。
今、携帯小説が原作の「恋空」なる映画が上映されている。今週のランキングは3位ということだから、そこそこ観られているようである。テレビCMをバンバン流した成果があがっているようで、まことに喜ばしい。
ヒロインの新垣結衣という女の子だが、このところ「ポッキー」や「損保ジャパン」などのCMで見ない日はないと言っていいというくらい、売れに売れているみたいである。
おいらはかつて、TBS系列で放映された「パパとムスメの7日間」というドラマを観たことがある。この作品は映画「転校生」のアイデアをそのまま流用したドラマだったが(いいのか?)、彼女自身はなかなかしっかりした演技力を持っていた。
この映画の原作、書籍にもなっているらしいが、
http://ip.tosp.co.jp/BK/TosBK100.asp?I=hidamari_book&BookId=1
このURLで読むこともできる。
しかし、おいらは数ページで脱落した。
外で、携帯を持っていて、ヒマで仕方なかったりしたら読み通せるのだろうか。
少なくとも、おいらは、PCや携帯電話の画面では、短編小説の中でもごく短い作品ならともかく、数百ページもある長編小説は、まず読了できそうにない。
愛読者はもとより、映画化のために脚色した人も、こんなのを最後まで読んだのであろうが、まったく尊敬に値する。
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2007年11月 9日
■ だから、言ったじゃないの。
「きちんと牢屋に入ってもらう」 年金横領で舛添厚労相
2007年09月05日00時10分「横領したような連中はきちんと牢屋(ろうや)に入ってもらいます。今からでも刑事告発してやろうかと思って」。社会保険庁や市区町村の職員が過去に年金保険料や給付などを計3億4000万円着服していた問題で、舛添厚生労働相は4日の閣議後の記者会見で怒りをぶちまけた。横領職員らの処分状況調査の徹底も指示した。
社保庁職員による横領が判明したのは50件、1億4000万円あまりに達したが、刑事告発したのは27件にとどまる。舛添氏によると、処分の公表を始めた98年以降の20件はすべて刑事告発したが、それ以前は十分な資料も残っていないという。「ひどい話。めちゃくちゃなんです。私がそのとき大臣だったら、もっと厳しく処分していただろう」と述べ、97年以前の処分状況の調査を指示した。
怒りの矛先は、社保庁を上回る2億円の横領が明らかになった市区町村にも。市区町村職員の処分や刑事告発の実態は分かっていない。舛添氏は「いい加減にしか処分していないなら、話にならない。泥棒したやつがぬけぬけと役場で仕事をしていていいんですか」と話し、増田総務相と6日会談し、首長に刑事告発を促すよう要請する。
k2 blog: 全員、告発。 (10月30日)
情状を勘案すれば、多くは起訴猶予もしくは不起訴になるだろうし、結局は、おいらがかつて挙げた二件以外はすべて徒労に終わるだろうとは思うが、実際のところ、世論に流されやすい検察がどう動くかは分からない。
元職員を起訴猶予=年金保険料横領で-仙台地検
11月9日12時33分配信 時事通信市区町村職員による国民年金保険料の横領問題で、仙台地検は9日、社会保険庁から告発を受け業務上横領容疑で書類送検された宮城県大崎市(旧田尻町)の30代の元男性職員について、起訴猶予処分とした。
自治体職員による保険料着服では、宮城県警が全国で初めて書類送検していた。
下川徳純・同地検次席検事は、男性が懲戒免職で一定の社会的制裁を受けた上、「着服金額が少なく、全額弁済した点を考慮した」と説明した。
男性は、町民生活課主事だった2000年11月から01年3月にかけ、窓口で徴収した被保険者10人分の年金保険料計約28万円を着服。旧田尻町は同年8月、事実を公表して男性を懲戒免職とした。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071109-00000067-jij-soci
もはや、解説として付け加えることは何もないだろう。検察が世論に流されず、意外に冷静な判断をしたことだけが印象に残る。
マスゾエ発言に始まる一連の騒動だが、最初から牢屋に入るような罪状ではなかったし、泥棒したやつがぬけぬけと役場で仕事をしていた事実もなかった。犯罪が明るみに出たあとは、ほとんどが懲戒免職、残りの一名も諭旨免職処分になり、役場からは追放されていたからである。
マスゾエとかいう男は、どうやら、ろくに事実確認をすることなく発言し、不可能だと分かり切ったことを約束し、衆愚の支持を集めようとするタイプの政治家のようである。おいらは、そういう人間は、典型的なポピュリストだと断定して差し支えないと考えている。
posted by かっぱ2号 : 11月 9日 20:07 | コメント (2) | トラックバック (0)
2007年10月31日
■ 実は、送検済みでした。
■国民年金保険料着服問題の社保庁要請への対応について(H19.10.30)最近、新聞やテレビ等で取り沙汰されている国民年金保険料着服問題に係る社会保険庁要請への町の対応についてご報告させていただきます。
平成19年10月2日付けで大泉町に対して社会保険庁総務部サービス推進課長から「告発を含め、可能な限り厳正な対応を願いたい。」という依頼がありました。
これを受け、町としての対応を検討した結果、告発しないことといたしました。その理由は次のとおりです。
本着服事件につきましては、平成14年当時、細部まで調査を行い、「告発の有無を含め厳正に制裁の方法を検討し、全議員の理解も得て懲戒免職処分とし、告発はしないとしたものです。この事件は広報紙等で公表し、町民の皆様への謝罪、関係上司10人に対し減給の処分を行いました。」また、当時は、大泉警察署の捜査もなされ、社会保険庁の地方組織である太田社会保険事務所にも報告書を提出させていただいております。
こうした当時の状況を踏まえ、再度、本事件につきまして検討した結果、次の理由により告発は見送ることといたしました。
・社会保険庁からの要請があったとしても、当時の決定を覆す合理的な理由が見当たらないこと。
・事件を起こした元職員は、今日までの6年間に充分な社会的制裁を受けていること。
・本町と同じ「告発をしない」とした方針を打ち出した自治体に対し、総務省においても、理解を示していること。
等によるものです。なお、今回の本町の上記報告を受け、群馬社会保険事務局において告発に向け調査した結果、平成14年5月群馬県警が元職員を書類送検し、前橋地検太田支部が起訴猶予処分としたことが判明したため、社会保険庁でも告発しないとの発表がありました。
マスコミ等でお騒がせして、ご心配、ご迷惑をおかけいたしますが、なにとぞ、ご理解いただきますようお願い申しあげます。
◆国民年金保険料着服事件の概要
平成13年に住民課年金係長(当時46歳・男)が徴収嘱託員の集金した保険料と年金窓口で受領した保険料を合わせて119,700円を着服した事件。着服金は、全額返還されましたが、町はこの着服した職員を平成14年2月12日付けで懲戒免職処分としました。また、この事件に伴って、町長以下10人の職員を監督不行届きとして、2ヶ月から12ヶ月間、減給10分の1とする処分も行いました。
また、これら事件の概要と処分につきましては、町議会全員協議会で説明、記者会見による発表、町広報紙への事件概要及び町長謝罪文の掲載、不正処理の対象となった保険料納付者への戸別訪問及び謝罪、大泉警察署・太田社会保険事務所への報告等の対応を行っております。
http://www.town.oizumi.gunma.jp/news/news_body.html#071030-01
前エントリーのソースにあった「不起訴処分」は正確に言えば誤りで、「起訴猶予」だったようである。この手の小さなミスは、もう、いちいち難癖を付けることすら面倒になるほど多発しており、つくづくウンザリさせられる。
群馬県大泉町の公式発表を見る限り、この件は、そもそも、未告発のリストに入れられるべきではなかった。未告発どころか、警察を通じて検察にまで送られていたからである。発端において、すでに誤りであった。
今回の騒動では実名が出なかったのは不幸中の幸いだったが、すでに完全に解決済みの事件であるにもかかわらず、国家レベルで激しく蒸し返された元職員は、かつて自らが蒔いた種とはいえ、やはり気の毒であった。
先に述べたとおり、このような片田舎の場合、身近で起きた事件についてはみんなが知っていたはずである。そんな中で、起こした不始末にちゃんとケリをつけ、数年が過ぎ、ようやくほとぼりが冷めたかと思った矢先にこの騒ぎである。
告発済みであったかなかったか、送検されたか否か、このような重大な情報において錯誤が発生してしまうのは、一体なぜだろう? 大臣がコトを異様なまでに急ぎ、それを受けて中堅が焦り、末端は昔の事件のことなど知らない。そのような負の三重奏の結果のように、おいらには思えてならない。
posted by かっぱ2号 : 10月31日 21:06 | コメント (2) | トラックバック (0)
2007年10月30日
■ 全員、告発。
<年金保険料>自治体元職員を業務上横領容疑で告発 福島
10月30日19時35分配信 毎日新聞国民年金保険料の着服問題で、福島社会保険事務局は30日、国民年金保険料21万2800円を着服したとして、福島県の旧常葉町(現田村市)の元男性職員(60)を業務上横領容疑で福島県警三春署に告発した。自治体に代わる社会保険庁の告発は全国6件目で、判明した自治体職員による着服は、告発などの手続きがすべて終わった。
同事務局や市によると、職員は町民課長だった99年10月~01年3月、被保険者1人の国民年金保険料を着服し01年7月に懲戒免職となった。被害額は弁済され、市は告発しない方針を示していた。
社保庁が告発を求めた9自治体のうち、東京都日野市だけが告発し、社保庁の「代理告発」は田村市に加え▽宮城県大崎市▽秋田県男鹿市▽三重県鳥羽市▽大阪府池田市▽愛媛県新居浜市--の計6件。北海道様似町は被疑者死亡、群馬県大泉町は既に不起訴処分になっていたため告発できなかった。【松本惇】
最終更新:10月30日19時35分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071030-00000094-mai-soci
薬害肝炎問題に紛れて全然話題になっていない、というよりみんな忘れてしまっているみたいだが、マスゾエさんに厳命された部下の皆さんは、役人らしく杓子定規かつ勤勉に仕事をして、ついに全員やっちゃったようである。
横領事案はすべてで9件あって、一つは自治体自ら告発し、残りは8事案。そのうち一人は死亡、一人は不起訴処分が確定していて、よほどのことがない限り再告発はできない。したがって残りは6事案となるわけだが、それらすべてを告発し終えたそうである。
情状を勘案すれば、多くは起訴猶予もしくは不起訴になるだろうし、結局は、おいらがかつて挙げた二件以外はすべて徒労に終わるだろうとは思うが、実際のところ、世論に流されやすい検察がどう動くかは分からない。
今後の推移を見守りたいと思っている。
posted by かっぱ2号 : 10月30日 23:04 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年10月24日
■ 全国学力テスト。
<学力テスト>知識の活用力問う問題の平均正答率は6~7割
10月24日19時12分配信 毎日新聞文部科学省は24日、全児童・生徒対象のテストとしては43年ぶりに実施した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト、4月)の結果を公表した。多くの児童・生徒は基礎的な知識を身に着けて、平均正答率は7~8割だったが、知識の活用力を問う問題の平均正答率は6~7割にとどまった。公立学校の都道府県別では、大半が平均正答率の上下5%以内に収まるなど地域間格差は縮小傾向を示した。子どもたちの学習時間は過去の同種の調査よりも大幅に増加した。
テストには小6と中3の約221万人が参加。国語と算数・数学で身に着けておくべき「知識」(A)と実生活に役立てる「活用」(B)の小中学校計8分類を実施し、学習意欲などを聞くアンケートも行った。
知識(A)の平均正答率は▽小学校国語A81.7%▽同算数A82.1%▽中学校国語A82.2%で、多くの児童・生徒に基礎的な知識が定着していた。中学校数学Aは72.8%で、「反比例」や「確率」に課題が残った。活用(B)は▽小学校国語B63.0%▽同算数B63.6%▽中学校国語B72.0%▽同数学B61.2%で、知識を生かしきれない実態が浮き彫りになった。
(後略)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071024-00000106-mai-soci
・参考
文部科学省 全国学力・学習状況調査 問題・正答・趣旨・質問
http://www.yomiuri.co.jp/feature/gakuryoku/20070424.htm
正答率が低いとされた「算数B」の問題を解いてみた。
10秒程度で解けた。
まだ、何とか、ボケは始まっていないようだな。(^-^;
posted by かっぱ2号 : 10月24日 21:19 | コメント (2) | トラックバック (0)
2007年10月20日
■ My Favorite Songs Vol.1
「R35」というCDそのものにはやや、辛めな評価になったしまったきらいがあるので、おいらなりに「◎」がつくくらい好きな曲を、何曲か並べてみる。
この「クリスマス・イブ」という曲、初出が83年ということだから24年も前の曲なのだが、このCMが流れたのは89年のことだから、今から18年前ということになる。
このCM、曲が良いのは言うまでもないが、主演している牧瀬里穂が何とも絶妙の可愛さなのである。表情といい仕草といい、ケチの付けようがない。これだけ長い年月を経てなお、何ら違和感のない可愛さというのは奇跡的である。
彼女は今までのところ、女優として大成してはいないが、少なくともこのCMにおいてだけは、誰も寄せ付けないほどの名演技をしていると、おいらは思う。
posted by かっぱ2号 : 10月20日 00:09 | コメント (4) | トラックバック (0)
2007年10月19日
■ R35 もう一度妻を口説こう。
テレビで、「R35 もう一度妻を口説こう。」っというCDのCMを見た。
いやあ、懐かしい曲が並んでますな。
01. SAY YES/チャゲ&飛鳥
02. 君がいるだけで/米米CLUB
03. 何も言えなくて…夏/JAYWALK
04. Get Along Together ~愛を贈りたいから~/山根康広
05. TRUE LOVE/藤井フミヤ
06. シングルベッド/シャ乱Q
07. 離したくはない/T-BOLAN
08. クリスマスキャロルの頃には/稲垣潤一
09. Woman/中西圭三
10. 夏の日の1993/class
11. もう恋なんてしない/槇原敬之
12. サボテンの花 ~“ひとつ屋根の下”より~/財津和夫
13. 接吻 kiss/オリジナル・ラヴ
14. 壊れかけのRadio/徳永英明
15. 愛が生まれた日/藤谷美和子・大内義昭
16. 世界中の誰よりきっと/中山美穂&WANDS
13番の曲だけは知らないけど、他はみんな知っている。
こういうのって、該当する年代の人にはたまらんでしょうネ。
ちなみに、おいらなりの好みでこれらの曲を仕分けすると、こんな感じになる。
◎とても好き
03. 何も言えなくて…夏/JAYWALK
11. もう恋なんてしない/槇原敬之
14. 壊れかけのRadio/徳永英明
○かなり好き
02. 君がいるだけで/米米CLUB
05. TRUE LOVE/藤井フミヤ
08. クリスマスキャロルの頃には/稲垣潤一
09. Woman/中西圭三
16. 世界中の誰よりきっと/中山美穂&WANDS
・どちらかと言うと、好き
01. SAY YES/チャゲ&飛鳥
04. Get Along Together ~愛を贈りたいから~/山根康広
06. シングルベッド/シャ乱Q
07. 離したくはない/T-BOLAN
10. 夏の日の1993/class
△特に・・・
12. サボテンの花 ~“ひとつ屋根の下”より~/財津和夫
15. 愛が生まれた日/藤谷美和子・大内義昭
?知らない
13. 接吻 kiss/オリジナル・ラヴ
おいらがこのCMに心惹かれたのは、これらの懐かしい曲目だけではなく、桜井幸子って人を久しぶりに見たような気がしたからである。
彼女は1993年、野島伸司の「高校教師」というドラマで一躍脚光を浴びた人である。おいらも全話見たが、なかなか衝撃的な作品であった。当時20歳だった桜井が、女子高生としてはトウが立っていたのはご愛嬌だが・・・。
かつては、やや老けた女子高生だった彼女が、14年たって34歳になり、さぞかしオバチャンになってるのだろうなと思ったらこの若さである。
「もう一度妻を口説こう。」ってコピーはアレだが、いやあ、こんな風に笑いかけられたら、きっと改めて妻を口説こう、なんて気になるかも・・・と思うのは、きっと独身男だけであろう。(^-^;
posted by かっぱ2号 : 10月19日 20:34 | コメント (2) | トラックバック (1)